カンボジアの胡椒クラタペッパー

フェアトレード

スーパーでは同じモノでも産地が異なる食材が豊富に陳列されています。 その中で日本産は安全だけど高い、途上国産は安全に不安があるけど安いというイメージが少なからずあるはずです。
途上国で作られる食材が安い理由の一つに、生産者に適正な対価が払われていない(安く買い叩かれている)ということがあります。

いろいろな国から輸入された食材

対価が低いため農民は食材を大量生産する必要があります。 そのために農薬はばら撒かれ、子どもは学校へ行かず働きます。 それで何とか生活できるだけのお金を確保できるのです。
しかし、こんなことを続けている限り農家の生活は豊かになりません。
そんな途上国の農民にも、安全な食品を作ってもらい生活を豊かにする方法があります。

貧しい国の子どもたち

それは適正価格で私たちが購入する「フェアトレード(公平な貿易)」という方法です。
この考えのもと途上国の農民に還元する約束をして作られた商品をフェアトレード商品といいます。
私たちがそのフェアトレード商品を意識して買えば、 途上国の発展に貢献できるという仕組みになっています。

しかし、物事は単純ではありませんでした。

人種を問わずみんなで囲む地球

アンフェアのフェアトレード

ヨーロッパで有名なあるチョコレート会社のお話です。 そこではチョコレートの原料カカオを貧しい国ガーナから仕入れていました。 同社はガーナの農家に対して1トン辺り最低1600ドルの買取価格を保障するという フェアトレードをマスコミに発表しました。
この発表はガーナの農家を救う発表に見えましたが、 現在の相場の半分以下である1600ドルという数字は現実味のない数字になります。
つまりフェアトレードは企業のイメージアップに利用されたのです。

二つに割れたチョコレート

ですのでフェアトレードと記された商品でも本当にフェアトレードか疑う必要があります。 残念ながらアンフェアな企業・商品が多いのが現状です。
ヘルシングあいではフェアトレードが途上国の発展に繋がっていると 確信がとれた商品しか店頭に並べていません。
今回、その中で「カンボジアの胡椒」をご紹介します。
この胡椒は本当のフェアトレード商品です。 なぜなら、本人はフェアトレードという言葉を知らずにフェアトレードをしていたからです。

道端で商いをする子ども

戦争ですべてを失ったカンボジア

1950年代〜1960年代カンボジアは東洋のパリと言われるほど豊かな国でした。 この時代のカンボジアの胡椒は世界一おいしいと言われるほど高級胡椒の産地でした。
しかし、その豊かな時代も1960年代から始まった隣国ベトナムの戦争によって一変します。

アメリカの空爆によりカンボジアの十数万人もの農民が被害に遭い、 カンボジアの経済は悪化しました。その混乱の中、 主導者にふさわしくない人間がカンボジアの主導権を握りました。

カンボジアのアンコールワット

それがクメール・ルージュのポル・ポトです。
ポル・ポトは極端な共産主義社会を目指し、 今まであった文化、教育、貨幣、宗教などを禁止しました。
学校を閉鎖し、教師・芸術家・文学にかかわる多くの人材の殺害。
その上、カンボジアの文学作品・資料を処分してしまいました。
カンボジアの人々は他国に逃げ、戦争が完全に終わったのは1993年のことでした。

戦争をイメージさせるフィギュア

この内戦によりカンボジア胡椒の生産量は激減し、 世界一と言われたカンボジアの胡椒はブランド力を失いました。

しかし、ある日本人がカンボジアの胡椒を復活させます。

ブラックペッパー

日本人がつくるカンボジアの黒胡椒

1992年、クラタペッパーの創設者倉田浩伸さんはまだ大学生。 学生時代の最後の夏休みにNGOボランティアとして カンボジア避難民の帰還救済活動を行っていました。

しかし、カンボジアに帰還したものの、産業のないカンボジアで生きていくのは容易ではありません。 お金や物の支援だけではなく、自立するための支援が必要だと考え始めました。

クラタペッパー代表倉田さん

そこで目を付けたのが世界一美味しいと言われていたカンボジアの胡椒です。
戦争のため激減したカンボジアの胡椒を蘇らせカンボジアの産業にしようとしたのです。

しかし、それは容易なことではありませんでした。
カンボジアの書物の多くはポル・ポトの時代に失われており、記録はほとんどありません。

胡椒畑

倉田さんはかつて胡椒が生産されていた地に赴き、農家を周り、調査を繰り返しました。 そうしてやっと、世界一と言われたカンボジアの伝統的な農法を実現させることができたのです。

そして誕生したのが「クラタペッパー」です。 伝統的な農法とカンボジアの土と気候が最高の胡椒を生み出しました。
そして、徐々に現地の人々ともに胡椒農地を広げていきました。

クラタペッパーのブラックペッパー

安く買い叩かれるカンボジアの胡椒

せっかくカンボジアで胡椒を生産したものの倉田さんは胡椒の販売に苦戦しました。
カンボジアの胡椒が世界一と言われたの30年以上の前の話。 そのブランド力は失われ、輸入業者には「カンボジア胡椒?安ければ買うよ」 という安さだけを求めるフェアではないトレードばかりを申し込まれました。

まだ若い胡椒の実

安く買い叩かれるぐらいなら・・・と胡椒の販売をカンボジア内に絞り、 自分の売りたい値段・・・つまり適正価格で販売しました。 するとフルーティな風味の「クラタペッパー」は口コミで広がり、 海外のテレビ・雑誌に紹介されるようになりました。
今では世界中で高級黒胡椒「クラタペッパー」と絶賛されています。

スプーンに乗った黒胡椒

クラタペッパーは自然農薬・自然肥料を使った伝統農法にこだわりつづけ、 2011年にカンボジアオーガニック協会よりオーガニック認定されています。
あの時倉田さんがカンボジアの黒胡椒を安い値段で売っていたら、 手間暇がかかる伝統農法は続けることができず、このような評価は得られなかったでしょう。

クラタペッパーカンボジア店

途上国の製品に対して価格の安さだけを見るのではなく、 良い物は良い物であると適正価格で購入することで途上国の発展に繋がり、 途上国の人々の生活を豊かにします。 フェアトレード商品を意識して購入してみるのはいかがでしょうか?

クラタペッパー

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